ベトナムブログ

ベトナムにまつわるブログ。現地新聞やニュースサイトから気になるニュースを取り上げます。ベトナム留学2年。通訳・翻訳。関心分野はベトナム消費市場、労働力輸出(技能実習生制度含む)、訪日インバウンドなど

★ベトナムのコンビニエンスストア事情

ベトナムのコンビニエンスストア  (Tiep thi the gioi VN 12/12)

  ベトナムでコンビニエンスストアが急増しています。私が初めてベトナムを訪れた2005年夏には、いわゆる近代的なコンビニチェーンはまだ存在しませんでした。大手Shop&Go(ショップ&ゴー)が2005年12月、米CircleK(サークルK)が2008年、日系ファミリーマートが2009年12月に1号店をオープン(各社HPより)したのを皮切りに、各社が店舗を拡大し、今や1000店に到達。外国人旅行客やホーチミンの若者にとって重要な小売チャネルとなってます。特にバックパッカーが集うデタム通り周辺はコンビニ一大激戦区です。大手各社の店舗がそろっているので、品揃えや店舗フォーマット、値段を見比べてみると勉強になります。2017年にはセブンイレブンが満を持して登場です。

そして昨年、ハノイにもついにサークルKがオープンしました。これまでもショップ&ゴーや韓国系Kマートはありましたが、大手サークルKの参入によりハノイのコンビニ市場が活気づきそうです。1月にベトナムを訪れた際には地場のVinMart(ビンマート)がパパママストアのチェーン化を進めている様子もうかがえました。

ベトナム消費者向けに消費財等の販売を計画している企業は、きめ細かい小売チャネルのチェックが必要です。理由は2つ。移り変わりが想像以上に速い、南ホーチミンと北ハノイでチャネル構造に大きな違いがあるためです。

<内容メモ>

・ホーチミンではコンビニエンスストアが1000店に達し、うち24時間営業の外資系コンビニが約500店まで拡大している。

ショップ&ゴー150店サークルK130店ビーズマート120店ファミリーマート80店ミニストップ30店という状況

・国内コンビニチェーンは24時間営業ではないが、生鮮品や加工品などに強みを持っており、サトラフーズが60店以上、コープマートが90店以上、ヴィッサンが100店以上。

・各区やマンション内に入居するようなより小さい規模の店舗(ハローマートやホームマート、ミニマートなど)はほかにも数多く存在している

・市場調査会社が15年第一四半期に行った調査によると、ベトナムの大都市(ホーチミン、 ハノイ、ダナン、カントー)では大型スーパー、中小スーパー、コンビニなど近代小売チャネルの占める市場シェアが全体の19%に高まっている。

・市場調査会社のニールセンは、コンビニにとってベトナムは今後チャンスが見込める市場としている。

べトナムでは1店舗当たり人口が6万9000人。一方フィリピンでは3万7000人/店、中国で2万1000人/店、タイや韓国はさらに発展しており、それぞれ5556人/店、1835人/店。

・ファミリーマートは2020年に80〰1000店、将来は市場の30%に当たる5000店体制を目指している。

・サークルKは16年に150店、17年は500店の出店を計画する。

・新規出店と同時に、サービス品質の向上にも取り組む。

・独市場調査会社のスタティスタ社によると、ベトナムの2014年の小売市場は800億USD。16年には1000億USDに達する見込み

・ベトナムの小売協会によると現代的な小売チャネルの占める割合は消費指標の20〰25%を占める程度で、フィリピンの33%、タイ34%、中国51%、マレーシア60%、シンガポール90%に比べて低い。

・またニールセンベトナムによると人口の57%が忙しい若者で、73%の消費者は高品質の商品やサービスのためなら多少高い料金を払うことに抵抗がないと回答。コンビニにとって、店舗網拡大のチャンスは大きい、としている。

 

 

 

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