ベトナムブログ

ベトナムにまつわるブログ。現地新聞やニュースサイトから気になるニュースを取り上げます。ベトナム留学2年。通訳・翻訳。関心分野はベトナム消費市場、労働力輸出(技能実習生制度含む)、訪日インバウンドなど

★ベトナム人の体力、身長

ベトナム人の母親は幼い子供にとにかくよく食事を与えます。ホームステイ先のベトナム人夫婦に子供が生まれたとき、とにかく何時もミルクや食事を与えていたのが印象的でした。どうして小さいときからそんなに食べさせるのかを聞いたところ、回答は「小さいときにしっかり栄養を与えないと体が大きく育たないから」。やはり、幼少時の食事環境には大変気を使っているようでした。ただ一方で、経済発展に伴い生活に余裕ができたベトナム人が子供に過剰に食べ物を与え、都市部の子供の肥満化が進んでいる、といった問題も出てきています。これについてはまた今度。

 

<メモ>

・国際基準によると、ベトナム人はアジアの中で体格が小柄なだけでなく、青年層の体力も劣っているという。

ベトナム人の2009年の身長平均(22〰26歳)は男性が164.4cm女性が154.8cm。日本人(19歳/2006年)は男性が171.5cm、女性が158.0cm、韓国人(19歳/2006年)は男性が173.9cm、女性が161.1cm。タイ人(20歳以上/91〰95年)は男性が167.5cm、女性は157.3cm。

・近年は身長、体力ともに大きく改善しているが、シンガポールやタイなど他のアジア諸国に比べるとその改善速度はかなり遅い。

・専門家は体力身長は20%が遺伝子、80%が生後の環境に起因するといい、生まれてから1000日の栄養状況がきわめて重要になる、としている。

・2013年の栄養調査によると、ベトナムでは5歳以下の子供4人に1人が栄養不足。こうした環境が低身長や体力不足を引き起こしている。

・栄養不足で育った子供と十分な栄養環境で育った子では、成長してからも能力に差が生じるケースが多く、十分な栄養環境で育った子供は栄養不足で育った子供に比べて40%も収入が多くなる、ともいわれている。

・つまり栄養環境を整えるということは、将来の人的資源、しいては社会、経済の発展にかかわる重要な"投資"になる、ということだ。

 

caolonthongminh.vn