★ベトナムのビール消費量
ベトナムのビール消費量 ~東南アジアで首位~ (VTV)
旧正月(今年は2/8が元旦)が近づき、ビール需要のピークを迎えているベトナム。家族親戚みんなで集まり食卓を囲む際の「自家需要」、日ごろお世話になっている上司や仕事関係者向けの「贈答用」、共に販売が伸びます。
ベトナムはビールが安い!ハノイで一番有名なビアハノイはスーパーで1缶1万ドン程度(約55円)、生ビールはビアホイと呼ばれる居酒屋で1杯5000ドン程度です。
東南アジアトップのビール消費量ですが、消費をけん引するのは男性です。ベトナム在住中よくベトナム人の友人と食事に行きましたが、ビールを飲む女性はほとんのわずかでした。10人に1人といったところでしょうか。毎回、ビールを飲まない理由を尋ねていましたが「苦い」「体に良くない」のほかに多かったのが「女性はあまりお酒を飲むべきでない」という回答。ベトナムではビールの件以外にも「男性はこうあるべき、女性はこうあるべき」という男女に関する概念が根強く残っているのが印象的でした。ベトナムでおける"男女"の概念は同国でビジネスをする上で要チェックです。
<内容メモ>
・2015年、ベトナムのビール消費量は34億リットルで東南アジアトップ。
・アジアでは日本、中国に続いて3位、世界では25位だった。
・2008年の統計では、アジアで8位だった。
・ベトナムの飲料協会によると、アルコール入り飲料の中でも特にビールの消費量は増えており、5年で2倍に拡大。2020年には年間40億リットルの生産量が見込まれる。
★ベトナム、世界最長のロープウェイが開業
★サパ町〰ファンシパーン山に"大規模"ロープウェイが開業(VN economy 2/2)
現在、通訳・翻訳、リサーチャーとして参加している調査拠点、ベトナム北部山岳地域のサパ。ここに世界最長となるロープウェイが開業しました。ベトナム最高峰のファンシーパン山(3143m)とサパ町を結ぶロープウェイです。もともと欧米人に人気の観光スポットだったサパですが、近年はベトナム人観光客と中国人団体観光客の増加で、目まぐるしく発展しています。
3月にまたサパを訪れる予定ですが、今回は乗車せず外から眺めるだけにします。安全安心に厳しいベトナム人流に、1年間無事故で運行されたあかつきにはぜひチャレンジしてみようと思います。
<内容メモ>
・2日、ラオカイ省人民委員会とサングループはラオカイ省サパ町〰ファンシーパン山を3線構成で結ぶロープウェイを竣工。
・同ロープウェイは2013年11月に起工。サングループが出資、ケーブルカー分野で世界的に有名なDoppelmayr Garaventa (オーストリア)がコンサル・設計を担当。
・全長6292.5m(3線)と、出発駅と終着駅の標高差1410mはギネス世界記録にも認定された。
・これまでファンシーパン山頂には徒歩で約2日間かかったが、新ロープウェイでは15分に短縮された。1キャビン30〰35人乗車可能。送客能力は約2000人/時間。
・サングループは、同ロープウェイは世界的に最新のシステムを採用し、強風など厳しい天候条件にも耐えられるよう安全確保に努めている。お年寄りや子供を含むすべての人にファンシーパン山頂を拝む機会を開くことになる、としている。
★ベトナム人のFacebook利用状況
ベトナム人Facebook利用状況(Tuoi tre紙)
ここ数年ベトナムではスマートフォンが急速に普及しており、ベトナム人のFacebook(FB)依存はかなりのものです。ベトナム人はFBを通じて、物を売り買いし、動画を視聴し、メッセージを送りあい、ニュースを確認します。「通販サイト」「雑誌」「テレビ」「新聞」「日記」…と、幅広い役割を担っているように見えます。ベトナムでマーケティングを考える事業者にとってFBは最も有効な手段と言えそうです。
<メモ>
・Facebookを毎月使う利用者は3000万人、このうち携帯経由の利用者が2700万人。毎日携帯経由で利用するアクティブユーザーは1700万人。18〰34歳の利用者が約4分の3を占める。
・InternetWorldStats調べの12年末時点の利用者が1060万人。約3倍に拡大している。
・ベトナム人のFacebookの1日平均利用時間は2時間半。テレビ視聴時間の2倍にあたる。
・男女比は男45.6:女54.4で女性が若干多め
★ベトナム人の体力、身長
ベトナム人の母親は幼い子供にとにかくよく食事を与えます。ホームステイ先のベトナム人夫婦に子供が生まれたとき、とにかく何時もミルクや食事を与えていたのが印象的でした。どうして小さいときからそんなに食べさせるのかを聞いたところ、回答は「小さいときにしっかり栄養を与えないと体が大きく育たないから」。やはり、幼少時の食事環境には大変気を使っているようでした。ただ一方で、経済発展に伴い生活に余裕ができたベトナム人が子供に過剰に食べ物を与え、都市部の子供の肥満化が進んでいる、といった問題も出てきています。これについてはまた今度。
<メモ>
・国際基準によると、ベトナム人はアジアの中で体格が小柄なだけでなく、青年層の体力も劣っているという。
・ベトナム人の2009年の身長平均(22〰26歳)は男性が164.4cm、女性が154.8cm。日本人(19歳/2006年)は男性が171.5cm、女性が158.0cm、韓国人(19歳/2006年)は男性が173.9cm、女性が161.1cm。タイ人(20歳以上/91〰95年)は男性が167.5cm、女性は157.3cm。
・近年は身長、体力ともに大きく改善しているが、シンガポールやタイなど他のアジア諸国に比べるとその改善速度はかなり遅い。
・専門家は体力身長は20%が遺伝子、80%が生後の環境に起因するといい、生まれてから1000日の栄養状況がきわめて重要になる、としている。
・2013年の栄養調査によると、ベトナムでは5歳以下の子供4人に1人が栄養不足。こうした環境が低身長や体力不足を引き起こしている。
・栄養不足で育った子供と十分な栄養環境で育った子では、成長してからも能力に差が生じるケースが多く、十分な栄養環境で育った子供は栄養不足で育った子供に比べて40%も収入が多くなる、ともいわれている。
・つまり栄養環境を整えるということは、将来の人的資源、しいては社会、経済の発展にかかわる重要な"投資"になる、ということだ。
★ベトナム人の海外留学者数が増加
★ベトナム人の海外留学者数が増加 (Thanh nien紙 2015/12/3)
日本へのベトナム人留学生が急増しているのがわかります。
<要約メモ>
・米国の留学生調査分析や公的奨学金を手掛けるIIE(Institute of International Education)によると2014〰15年、米国へのベトナム人留学生は1万8722人で前年比約13%増。13年〰14年の留学者数は前年比3%増の1万6579人。
・日本への留学者数は急増。JASSO(日本学生支援機構)によると14年5月のベトナム人留学生の数は前年同期比91.6%増。1万2640人増の2万6439人。1年で約2倍に。
・オーストラリア大使館によると、同国への留学生数は2万7216人(15年9月)と前年比0.2%の微増。
・ニュージーランドの留学生は減少。統計によると12年は2425人で、14年は2022人。ただベトナムはアセアン諸国からニュージ―ランドへの留学生数で2番目。
・専門家によれば「留学生数は今後も増加していく」。また別の専門家によれば「海外留学生の急増は、単に教育環境だけでなく、経済状況を反映している点でとても興味深い。以前とは事情が異なり、経済状況が上向いたことにより留学生が急増している」と話している。
★ベトナム、 2016年の最低賃金
★ベトナムの2016年地域別最低賃金、350万ドンへ (VN express 11/20)
<要点メモ>
・2016年1月1日から適用のベトナム地域別最低賃金が決定した(ベトナムでは最低賃金テーブルを4地域に区分)。
・ハノイ市区部やホーチミン市区部など地域1が前年の310万ドンから350万ドン(約19000円)へ。
・地域2は現行の275万ドンから310万ドン(約17000円)、地域3は240万ドンから270万ドン(約15000円)、地域4は215万ドンから240万ドン(約13000円)へ。
・それぞれ現行より25万ドンから40万ドン(約1400〰2200円)引き上げられ、最低賃金増額の平均は12.4%。
(1円=182ドンで計算)