ベトナムブログ

ベトナムにまつわるブログ。現地新聞やニュースサイトから気になるニュースを取り上げます。ベトナム留学2年。通訳・翻訳。関心分野はベトナム消費市場、労働力輸出(技能実習生制度含む)、訪日インバウンドなど

★ベトナム、第3の都市ハイフォンにスターバックスが進出

★ベトナム、第3の都市ハイフォンにスターバックスが進出(2017/7/25)

 

www.baomoi.com

 

ベトナム北部の港町で、ハノイ、ホーチミンに続く第3の都市、ハイフォンにスターバックスが進出しました。ベトナムにおける29店舗目の店として、22日にオープンしています。ハイフォンは今、急成長が続いている都市。日系企業の大型工業団地があるため、日本人居住者も増えています。

6月初旬にベトナムのグエン・スアン・フック首相が来日した際には、流通大手のイオンが「ハイフォン市におけるイオンモール建設事業推進に関する覚書」を締結。イオンのショッピングモールの建設計画も進むなど、発展が期待されています。

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スターバックスがベトナムに初進出したのは、2013年2月。

ベトナムはチェーン店の出店規制が厳しいこともあり、タイやインドネシアに比べて後発出店となりました。4年が経過した現在はホーチミンとハノイに28店を構えます。

コーヒーの生産量世界2位のベトナムへの参入は、スターバックスにとっても大きな挑戦だったようです。開業当初は現地の新聞等で苦戦が伝えられていました。

 

thanhnien.vn

この記事では、フィナンシャル・タイムズ紙がアセアン5カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)の消費者に「どのカフェチェーンに最もよく立ち寄るか」をたずねた調査結果を紹介しています。

スターバックスはインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイの4カ国でトップを獲得しましたが、ベトナムの調査では3位にとどまりました。進出時期が2013年と他国に比べて遅く、店舗網もまだ20店程度という点が影響しているのでしょう。

ベトナムの調査で1位になったのは「チュングエンコーヒ」。言わずと知れたベトナムのコーヒー製造におけるガリバー企業です。2位は「ハイランズコーヒー」。こちらもスターバックスより約10年早い2002年に1号店を開業し、現在は全国で約130店まで店舗網を広げています。

まだ、先行企業に水をあけられているスターバックスですが、その世界的な知名度と資本力は圧倒的です。ベトナムでの今後の展開に注目していきたいです。

 

★ASEAN諸国における観光業の構図 ーベトナムの立ち位置は?ー

★ASEAN諸国における観光業の構図 ーベトナムの立ち位置は?ー(2017/7/19)

 

vnexpress.net

 

アセアン諸国の観光業についてのデータが、とてもわかりやすい動画のインフォグラフィックにまとまっています。

 

動画内で紹介されているのが、以下のデータです。

 

<2016年の外国人観光客数>

1、タイ 3260万人

2、マレーシア 2680万人

3、シンガポール 1640万人

4、インドネスア 1200万人

5、ベトナム 1000万人

 

<観光競争力 2017>

1、シンガポール 13位

2、マレーシア 26位

3、インドネシア 34位

4、タイ 42位

5、ベトナム 67位 (2015年から8ランクUP)

6、フィリピン 94位

 

<ベトナム観光の優位点>

1、文化

2、自然

3、競争力

4、人材

 

<ベトナム観光の欠点>

1、環境

2、インフラ

3、政府からの投資

 

<観光プロモーション費用>

タイ、シンガポール、マレーシア  1億米ドル以上

ベトナム 250万米ドル

 

<ビザなしで入国できる国の数>

ベトナム 22カ国

タイ 61カ国

マレーシア 155カ国

フィリピン 157カ国

シンガポール 158カ国

インドネシア 160カ国

 

2016年に初めて外国人観光客数1000万人を突破したベトナムですが、アセアン諸国内でみると、まだ遅れをとっています。ただ、観光資源が豊富なベトナムの伸びしろは大きいように感じます。ここ数年は対外国向けのビザ取得条件の緩和やプロモーションの強化などに乗り出していることから、これから数年、どのように効果が出てくるのかに注目です。

★ベトナム、車1台の購入者に対してバイクは19台

★ベトナム、車1台の購入者に対してバイクは19台

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バイク大国のベトナム。ベトナムバイクメーカー協会(VAMM)の発表によると、2016年のVAMM加盟5社のバイク販売台数は前年比9.5%増の312万1020台。市場は飽和状態と言われていますが、それでもまだ圧倒的な数を誇ります。

VTVのニュースでは「現在、車1台の購入に対して、バイクは19台。依然としてバイクが国民の主要交通手段であることを示している」と紹介されています。

★ベトナム人パスポートのビザ免除国

★ベトナム人パスポートのビザ免除国

http://vntic.vn/tin-tuc-hoat-dong/689-danh-sach-cac-nuoc-mien-visa-cho-nguoi-viethtml

 

日本人は海外旅行の際、ビザ取得で苦労した経験のある人は少ないかもしれません。

というのも、日本のパスポートによりビザ免除で入国できる国の数は175ヶ国で、パスポートの自由度ランキングは世界197ヶ国・地域のうち5位(コンサルタント会社のヘンリー&パートナーズ調べ 2017年版より)。つまり、日本人というだけで、ビザなしで入国できる、またはお金さえ払えばすぐにビザを取得できる国が多いからです。

ベトナムは同ランキングで世界90位(同)。海外に行く際のビザ取得はまだまだ困難なことが多い様です。

例えば、ベトナム人が観光で日本に来る場合、一部の資格保有者を除き、各種書類のほか、渡航費用支弁能力を証する資料(公的機関が発給する所得証明書、預金残高証明書)の提出が必要になります。日本側も大使館提出用にベトナム人の招聘理由書や旅程証明等を用意しなければならないなど、ベトナム人の日本ビザ発給には手間がかかります。

一方、日本人がベトナムに行く場合は15日以内であれば、ビザは免除。15日以上の場合でも、在日ベトナム大使館で手続きをすれば、大抵の人は即日ビザを取得することができるなど、逆の場合に比べて非常に簡単なものです。

今回の記事では、ベトナム人がベトナムのパスポートで、ビザ免除または簡単なビザ申請で渡航できる国のリストが紹介されています。

 

<内容>

・ベトナムパスポート保有で原則ビザ免除の国(滞在日数等、それぞれ付帯条件はあり)

タイ、シンガポール、ラオス、カンボジア、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、キルギス、パナマ、エクアドル、セントビンセント及びグレナディーン諸島、ハイチ、タークス・カイコス諸島、チェジュ島(韓国)、台湾、ドミニカ共和国、コスタリカ

 

・ビザ取得が簡単な国

モルディブ、モーリシャス共和国、東ティモール、ネパール、インド、スリランカ、アラブ首長国連邦、イラン

 

・ビザ取得が無料の国

アルジェリア、アフガニスタン、モンゴル、ニカラグア、ルーマニア、キューバ

 

 

 

aseansnapshot.com

 

 

 

 

 

 

★東京でベトナム料理店が急増中

★東京でベトナム料理店が急増中(19/6/2017 VTV)

 

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トリップアドバイザーの統計によると、2010年以前は20〜30店舗(推計)とみられた東京のベトナムレストランの数が120店舗にも増加している、というニュース。

最近は、新大久保などを中心にベトナムレストランが急増しています。

日本に住むベトナム人の数は20万人を超え(中国、韓国、フィリピンに続き4位)、コミュニティーとしての存在感が高まっている影響もあるかもしれません。

 

タイ料理ほど刺激的でなく、野菜も多くてヘルシーなベトナム料理。

私も留学中、改めて日本人の口に合うな、と感じました。

しばらく日本でベトナムレストランの出店ラッシュが続きそうです。

 

★ベトナム農産物、日本輸出で「金のように高額」に

★ベトナム農産物、日本輸出で「金のように高額」に(17/7/2016)

 

kinhdoanh.vnexpress.net

 

最近、日本企業からベトナムの農業に関する質問をよく受けます。また、ベトナムの農業関係者から日本の農業関連団体を紹介してほしいとの依頼も増えています。日本・ベトナム間で、農業分野への関心の高まりを感じます。

今回の記事は、ベトナムから日本市場に輸出される農産物について書かれています。

ベトナムでキロ数百円程度で売られているドラゴンフルーツやマンゴーに10倍近い値がつくことに、ベトナム側はチャンスを見いだしています。ただし、安定的に日本市場に農産品を供給するには、まだまだハードルが高いという現実もあるようです。

 

<内容>

ベトナム・日本経済連携協定( VJEPA)の発行により、2010年から800種以上もの農産物や海産物が税率ゼロでベトナムから日本に輸出可能となりました。しかし厳密な検閲等、ベトナムにとって日本市場への参入は依然としてハードルが高く、実際にベトナムからの輸入品はまだ多くはありません。

2017年5月までに、ベトナムは対日農産物輸出を通じて4300万米ドルを稼ぎ出しています。ドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチなど一部のベトナム農産物はかなりの高額で販売されています。

 

ドラゴンフルーツ 20万ドン/1㎏ (約1000円/1㎏

ドラゴンフルーツは、4間年の協議を経て、ベトナムから日本にはじめて輸出されたフルーツ。日本では20万ドン(約1,000円)/1㎏で販売されています。

 

マンゴー 10万ドン/1個(約500円)

マンゴーは2015年に始めて日本へ輸出されました。ベトナムの各関連機関は輸出に向けた必要書類の準備などに5年の時間を要しました。日本輸出前にマンゴーはドラゴンフルーツと同様、蒸熱処理が必要になります。日本のスーパーでは、1㎏あたり20万ドン〜23万ドン(1,000円超)、小さいもので1個7万ドン(約350円)、大きいもので1個10万ドン(約500円)で販売されています。

 

ライチ 40万ドン/12個(約2000円/12個)

2014年からベトナムの数企業が、ライチの日本輸出を続けています。
バクザン省のLuc Ngan県のライチは、日本のスーパーで1980円(12個/税抜き)で販売されています。

 

シソ 700ドン/1枚 (約3.5円/1枚)
日本と同じ方法で栽培された緑のシソは日本のレストランに1枚当たり500ドン〜700ドン(2.5-3.5円)で輸出されています。
輸出を手がけているベトナム企業によると、栽培にあたっては、輸出条件を満たすため、土地、水源、土質、温室等すべての視察を行い、日本の専門家よる厳格な技術基準に基づいて、耕種、栽培をしています。また収穫に当たっても厳しい決まりがあり、鮮度の適した日に規定の大きさのシソの収穫を行わなければなりません。
最近は毎日日本にシソが輸入するため、日々輸送用の航空便を確保しています。

 

ちなみに、この記事には多くのベトナム人がコメントしています。

その一部をご紹介。

「日本人の要求は高く、10㎏のドラゴンフルーツを栽培したら、このうち1㎏しか選ばれない。だとしたら、1㎏で20万ドンはまだまだ安いもん」

「日本で販売される果物は、この金額だから品質が担保されている。ベトナムは(価格が安いぶん)品質検査のプロセスはたかが知れている。我慢するしかないね」

「日本の果物や野菜はとても高いが、それはベトナムと違い、技術や品質への規定が厳しいから。日本では果物・野菜の大きさや品質がしっかり保証されている。もしベトナムがこの日本のやり方を学ぶとした、1年、いや10年あっても足りないだろう」

 

 

aseansnapshot.com

 

★2017年上半期、ベトナム人が最も購入したスマートフォンベスト10

★2017年上半期、ベトナム人が最も購入したスマートフォンベスト10(2017/7/16)

 

cafef.vn

 

2017年上半期(1〜6月)にベトナムで最も購入されたスマートフォンのランキングが発表になりました。トップ10機種は、韓国のサムスン、中国の電気機器メーカーオッポ、米国のアップルの3社が独占しています。

 

1、Samsung Galaxy J7 Prime (韓国)

2、Samsung Galaxy J5 Prime (韓国)

3、Samsung Galaxy J2 Prime (韓国)

4、Oppo F1s (中国)

5、Oppo F3   (中国)

6、Oppo A37    (中国)

7、Samsung Galaxy A5 2017 (韓国)

8、Oppo A39  (中国)

9、iPhone 5s 16GB   (米国)

10、 iPhone 7 Plus 128GB  (米国)

 

中国のオッポはベトナム市場に参入して3年半ながら、トップ10に4機種をランクインさせました。低価格機種を強みとしており、中でも600万ベトナムドン(約3万円)以下の機種のシェアでみると、サムスンを破りトップシェアを握るまでに成長しています。

サムスンは、低価格、中価格機種で高いシェアを誇ります。しかし、高価格機種はランク外。同格機種は依然としてアップルが強さをみせています。

 

ベトナムでは、ここ数年でスマートフォンが一気に普及しています。ベトナム人の憧れはやはりアップル社のアイフォンですが、実際に所有者が多いのは、サムスンの機種です。アイフォンについては、ベトナムで購入するより日本で購入する方が安いため、日本に住むベトナム人たちが中古品などを買い集め、Facebookなどを通じてベトナムに住む友人等に販売する姿がよくみられます。

 

これからもスマートフォンの普及は進みそうです。そして所得に余裕が出てきた人が、高価格帯の上位機種に買い換える需要も高まることが予想されます。これからますますランキングの入れ替わりが激しくなりそうです。